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皆さんこんにちは
小池農園の更新担当の中西です。
~“畑は設計で静かになる”~
同じ“葉もの”でも結球型(キャベツ・レッドキャベツ・白菜)と非結球型(サニー・グリーンリーフ)は根の気分・水と風・肥料の効かせ方がまるで違います。土づくり→苗→定植→環境→水肥→病害虫→収穫・予冷の順で整える、5作物共通の“静かな畑”づくりを置いていきます。✨
目次
12–2月:圃場改良(石灰・堆肥)/春作の育苗開始
3–6月:春作定植→結球・葉伸長管理→初夏どり
7–8月:夏作レタスは遮光・高畝・潅水設計で熱対策/秋冬作の育苗
9–12月:秋冬作定植→冷涼期に充実→冬どり(白菜・キャベツが主力)
“品目の順序”で病害虫を回す。結球→非結球→結球のローテが畑を楽にします。
共通:通気性>保水性。明渠・踏圧ライン固定で根を窒息させない。
pH目安:キャベツ/レッドキャベツ/白菜=6.2–6.8、サニー/グリーンリーフ=6.0–6.5。
堆肥:冬に1t/10aをベース(重粘土は+α)。C/N偏りは春の追肥で微調整。
苗齢:本葉4–5枚(結球系)/3–4枚(レタス系)。
根鉢:白根がポット縁に軽く回る程度。徒長はNG。
定植:やや浅植え+初回潅水しっかり。株間
キャベツ・レッド:35–45cm
白菜:40–50cm(品種で調整)
サニー・グリーン:25–30cm
マルチ:黒マルチ+防虫ネットで初期加温&飛来阻止。️
目安温度:昼18–22℃/夜8–12℃(レタスは高温で抽だい注意⚠️)。
風:葉面が乾く程度の微風を常に(べと病・軟腐の保険)。
光:夏のレタスは遮光20–30%、秋冬の結球は十分な光量でしっかり太らせる。
潅水:朝多め→夕切り上げ。過湿=根腐れ&病気の入口。
チッソ(N):
結球系=前半手厚く/結球期は控えめ(過剰は裂球・軟腐の引き金)
レタス系=少量多回で“やわらかさ”を維持
カルシウム:芯腐れ・チップバーン対策に土壌+葉面でローテ。
キャベツ:外葉の量=球の器。外葉を疲れさせない水肥配分を。裂球前はやや乾かし。
レッドキャベツ:色は光と昼夜較差で決まる。晩秋に温度メリハリ。
白菜:外葉健全=結球開始の合図。芯腐れ防止にCa+通風。
サニー:葉先焼けは乾風×直射が原因。朝潅水+午後は遮光で回避。
グリーンリーフ:チップバーンは高ECと乾湿差で悪化。薄く多回を徹底。
べと・軟腐:水滴・結露を作らない。早朝換気+株元風。
コナガ・ヨトウ:BT/選択剤ローテ、結球内は早期散布。
アブラムシ:反射マルチ・天敵・黄色板。
ラベル遵守・希釈・散布間隔・収穫前日数は厳守。
キャベツ/レッド/白菜:0–2℃・高湿で予冷→外葉を整えて結束。
サニー/グリーン:0–2℃・高湿だが冷風直撃NG。乾燥厳禁。
**エチレン源(果物等)**と同居させない。
☐ pH/EC・潅水ログ
☐ 外葉の色と厚み(栄養・水・病気の鏡)
☐ 害虫捕獲数と補正散布記録
☐ 規格率(秀/優/B)×販路
☐ クレーム写真と対策メモ
まとめ
“通気×薄肥×タイミング”の3点で、5兄弟は静かに育ちます。明日は朝潅水の終了時刻を前倒しし、葉を乾かす時間をつくってみてください。畑が変わります。️